2019.08.26
『気』の乱れによるカラダへの影響と対応!
東洋美人コラムvol.3
今回は、「気」の機能について説明していきます。
そもそも、人体の中の『気』はどのように作られているでしょう。
気の材料の一つは、飲食物を消化・吸収して得ることができる栄養が豊富な物質です。
東洋医学ではこの物質を「水穀の精微」とよんでいます。
もう一つは、外から吸い込むきれいな外気です。
この外気は清浄なので「清気」といいます。
普段の食事の不摂生や大気汚染、うまく呼吸ができていない状態(ストレスや緊張時など)も気を作るうえで障害になりやすいといえます。
ちなみにリアンで行なっている「ヨガ」は、呼吸法もおこなうため、気を整えたり充実させるにはとってもいいです。
また、気は体を構成するとともに、生命活動を維持する機能を持つと考えられています。
その機能とは、
・血や水、臓器などを動かす
・からだを温める
・からだを病気の原因から守る
・血や水がからだの外に漏れないようにする
・からだを構成する重要な要素をつくる
この5つです。
気が不足したり、動きが停滞したり、何かしらの異常が起きると、気の機能も乱れ、からだに不調が起きます。
気が不足することを「気虚(ききょ)」といいます。
気虚になると内臓のはたらきが鈍り、抵抗力も弱くなります。
また、疲れやすくなり、手足がだるくなります。
他にも、汗をよくかくようになったり、よだれが出てしまったりすることもあります。
気がうまく働かない状態を「気滞」といいます。
気滞になると胸や腹部が張り、痛みを感じるようになります。
気は軽いものなので、上昇する性質があります。
そのため、普通は体内を循環しているはずなのに、からだの上部からおりてこなくなることがあります。
これを「気逆」といいます。
気逆が起きると、咳や喘息などの呼吸器の症状、げっぷや吐き気など消化器の症状が現れます。
怒りっぽくなる、イライラする、めまいが起きることもあります。
このように、実は気による影響も様々です。
代表的な「気虚」と「気滞」どちらのタイプに当てはまりやすいかチェックしてみてください!