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2019.09.04

「気」を整える方法 東洋美人コラムvol.4

前回の記事でチェックした「気虚タイプ」「気滞タイプ」いかがでしでしたでしょうか?

おさらいすると、「気」とは人間のエネルギーのこと。元気、気合、やる気という言葉にもあるように、私たちのパワーの源です。

「気虚」は、気が不足している状態。エネルギーが足りていないので、疲れや倦怠感があり、体が冷えやすい。胃腸も弱く、食欲不振や胃もたれ、軟便・下痢をしやすい。体力も無く免疫機能も低下し、風邪を引きやすい。

「気滞」は気の動きが悪く、からだの中で滞っている状態。気が溜まっているので、お腹の張り感や痛みを感じやすい状態です。

 東洋医学には「医食同源」という言葉があります。
食べ物には、カラダを温め気の巡りを良くするといった様々な働きがあり、気も食べ物から作られるため、普段の食事に体調に合わせてひと工夫することが気の状態を整えることに繋がります。

また、スポーツ選手がウォーミングアップをしてカラダを調整するように、心やからだから整えることも大切です。

では実際にそれぞれのタイプでどのような工夫をすれば良いかお伝えしていきます。

① 気虚タイプ=消化の良い食事を基本に、休息第一

胃腸の不調から気が不足している場合が多いです。また、忙しかったり、加齢に伴っても気が不足します。体を温め、気を補うものを摂ります。

食材では、豆類、ヤマイモなどのいも類、牛肉、鶏肉、豚肉、えび、うなぎ、鯛、鮭、まぐろ、などがおすすめです。
また、 薬味ではカラダを温め、消化も助けるショウガが効果的です。胃腸の働きが衰えているときには、同じ食材でも蒸したり、スープなど消化しやすい調理方法を工夫しましょう。

逆に、脂っこい食事など消化しにくいものや、生ものや冷飲食など胃腸を冷やす食べ物は要注意です。
特に、暑いこの時期は冷たいものをガブ飲みしがちですが、余計に胃腸の働きを悪くしてしまいます。
また、食べ過ぎや夜遅い食事は胃腸の負担になって、気虚がますます進むので、腹八分目を守りましょう。

そして、なんといっても、睡眠や休息が一番の薬です。
「疲れが溜まっているからリフレッシュ!」といって遠方に旅行に行ったり、ジムでトレーニングをしたりする、とさらにだるさが溜まる可能性があります。

近くの温泉でくつろいだり、美容室やエステで気分を上げたりすることが意外と気の充実に繋がります。
個人的には、ゆっくりと読書をするのが最もリラックスでき心地の良い時間です。
自分の趣味や好みに合わせて、気持ちを整えるのも良いでしょう。

② 気滞タイプ=香りのあるものをとり、積極的に動こう

気が停滞しているときは、 香りのある食材で気の巡りをよくするものがおすすめ。また、ストレスなどで自律神経の働きが乱れているときは、酸味を積極的に取り入れましょう 。
食材では、香味野菜(シソ、三つ葉、春菊、セロリ、パセリ、ミントなど)、柑橘類、梅干し、レモン、酢のものなどがおすすめです。色々な料理にお酢をちょっとかけるのも手軽におこなえます。

気がうっ滞しているときには、 運動不足、寝不足などの不規則な生活は気の巡りが悪くなるので要注意です。

積極的にストレッチやランニングなどの体操でカラダ全体を動かすことで気の流れがよくなります。中でもヨガやピラティスは最適です。アロマオイルなどの香りを活用すると更に効果が高まります。

まとめ
今回は、ざっくり気を整える方法をお伝えしました。
どちらのタイプにせよ、自分の生活スタイルに合わせて負担の程度に「ひと工夫」することが大切です。
これを機会に何か初めてみてはいかがでしょうか?
美容も健康もワンセットなので、どちらも手に入れられる習慣を身につけると素敵ですね!

written by 鍼灸師・AT 柴尾拓郎